その他の栄養療法
糖尿病の治療は、「栄養療法」「運動療法」「薬物療法」で血糖をコントロールすること。
糖尿病は、特に痛みなどを伴うわけではないので、軽視している人が多いようですが、放置すると合併症を引き起こすことになります。
- 失明の恐れのある「糖尿病性網膜症」
- 人工透析が不可欠になってしまう恐れのある「糖尿病性腎症」
- 手足を切断する恐れのある「糖尿病性神経障害」
これらは、糖尿病の三大合併症と呼ばれています。その他にも、血糖のコントロールが上手くできないと、細菌などに対する抵抗力が弱まり、ひどい感染を起こす危険などもあります。
糖尿病の「栄養療法」は、特別な食事があるわけでなく、一日の摂取エネルギーを守り、栄養バランスのよい食事を心がけることです。
食生活を見直すことが、何よりも肝心というわけです。糖尿病は完治しない病気だといわれていますが、適切な治療を受け、バランスのとれた食事、適度な運動を行えば、進行を防ぐことはできるのです。
糖尿病に対する代表的な代替療法
よりよい食生活をするために、「紅豆杉」の他にも、糖尿病の代替療法として効果的な食品はないのか調べてみました。
高麗人参(朝鮮人参・オタネニンジン)
中国には、朝鮮人参の7つの効力をまとめた「人参七効説」があるほど、数千年も前から漢方薬として親しまれています。
糖尿病の人は血糖値を下げるホルモン「インスリン」が足りていないとされています。高麗人参には、インスリンの生成を活発にする作用があるので、血糖値を下げる効果が期待できます。
アロエ
ヨーロッパでは、昔から「医者いらず」と呼ばれているアロエ。300種類以上ありますが、健康食品に使われているのは、キダチアロエとアロエベラです。
アロエに含まれる「アロエボラン」や「アロエマンナン」という粘液多糖類には血糖効果作用があり、血糖値を下げるといわれています。
葉肉を食べると、血糖値が下がることが認められていて、血中のブドウ糖を細胞に取り込む、インスリンに似た効果があるようです。
ギムネマ
ギムネマは、4000年前から伝わるインドの伝承医学で、糖尿病の薬として使われてきました。
当時は、ギムネマには砂糖の甘味を消してしまう作用があり、糖尿病に効果があると信じられてきたのですが、19世紀に入り、化学的分析が行われるようになりました。
現在では、ギムネマ酸という成分が、小腸でブドウ糖の吸収を抑制する効果があることがわかっています。
グアバ
漢方で、古来より不老長寿の薬草として珍重してきたグアバ。
インドや中国では古くから、糖尿病患者の尿に甘味があることが判っていて、グアバの新芽や果実をお茶のようにして飲み、糖尿病などの諸病に用いてきました。
グアバの特徴は、ビタミンを多種含み、カルシウム、カリウムが豊富なこと、タンニンなどのポリフェノール化合物が豊富なこと。
ビタミンは糖代謝にとって重要な役割をするので、糖代謝の悪くなった糖尿病患者にとっては、大切なビタミン源になります。
カリウム、カルシウムは糖尿病特有の血液の酸性化を防止するミネラルです。
カリウムには、利尿作用にすぐれ新陳代謝の促進を促す効果もあります。
このように、グアバに含まれる多種な成分が相互的に作用し、糖代謝、新陳代謝という非常に複雑な代謝機能を促進してくれます。