紅豆杉が持つ驚異のパワーに迫る

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紅豆杉の歴史と研究

紅豆杉は、がんやアレルギー疾患など、さまざまな臨床試験が行われています。

大学の研究室など、さまざまな場所で検証が行われており、その結果は国際的な学会で発表されています。

紅豆杉の歴史

紅豆杉は、万里の長城を築いたとされる秦の始皇帝が、2200年以上前に探し求めていた不老長寿の薬として、当時の書物に記載されています。

中国の統一を叶え、中国で初めての皇帝となった始皇帝は、いつしか不老長寿を夢見るようになり、紅豆杉を探してくるようにと部下に命じていました。

部下たちは、総勢800名で不老不死の薬を探す旅に。世界中を巡りました。世界中から集められた薬の中で、王室の者だけが使うことを許された生薬が4つあったそう。そのうちの1つが紅豆杉です。

その後日本へも、約1400年前に隋の王室から聖徳太子宛に紅豆杉が贈られています。匂いを嗅ぐと長生きできる、厄除けになるなど、日本では生薬としてではなく、木そのものを貴重なものとして扱っていました。

科学の発展していないこの時代から、紅豆杉は不老長寿のためのものとして扱われていたのです。

そして今日では、紅豆杉のその秘められた力が科学的に証明されつつあります

研究が進む紅豆杉

紅豆杉は、赤い実をつけることからその名前がつけられましたが、スギ科ではなくイチイ科に属する植物。イチイ科の植物は、世界各地に生息しており、もちろん日本にもたくさんあります。

西洋イチイは「神話、伝説の衣をまとった樹」と呼ばれ、「永遠の命」のシンボルとなっています。

しかし、日本のイチイと紅豆杉は含まれる成分が異なります。その理由は、紅豆杉が、他にないほど過酷な環境で古代から生き延びてきた樹木だというところにあります。

紅豆杉の生息地は、中国雲南省の海抜約3300メートル~4100マートル付近の山岳地域。一般的に海抜2500メートル以上は「森林限界」と呼ばれており、高木は生息できません。

また、海抜が100メートル上がるごとに、気温が0.6度下がります。海抜3000メートル以上の場所では、植物が生息することは非常に難しいのです。

さらに、気温が低いだけでなく、空気も薄い状態。酸素が非常に少ないので、マッチで火をつけようとしてもつきません。

そんな過酷な環境の中、紅豆杉はしっかりと生息していました。紅豆杉の高さは約20メートル、幹のまわりは5~6メートルと、非常に巨大な大木です。

紅豆杉は、恐竜が生きていた時代から、現在もその姿形を変えずに山岳地帯にそびえたっています。

3億年ほど前まで、紅豆杉が生息している地域は海でした。そのため、海のミネラル成分を豊富に含み、それが紅豆杉の生命力の源となっているのだそう。

過酷な環境の中で育つ紅豆杉は、自らの身を守るために薬効成分を自然に作り出す樹木になったとして、多くの科学者たちの注目を集めているのです。